研究課題
基盤研究(C)
読者に対する地平への意識を強く意識し、新約聖書の解釈手法を再評価し、新たな提案をした。各研究者は、専門とする批評方法がいかに読者に開かれ、読者を積極的に解釈へと介入させるか、その可能性を追求した。その結果として以下の成果を得た。1.研究代表者、研究分担者、研究協力者が新たな解釈を意識しつつ新約聖書各書の註解を手がけ、そのダイジェスト版を随時ウェブ上に公開した。2.期間中の研究会の成果を『新約聖書解釈の手引き』(日本キリスト教出版局)として2016年2月に刊行した。3.上記の共著の出版に際し、「新約聖書の読み方」と題するシンポジウムを開催した。4.2017年度に註解書3巻の発刊を予定している。
新約聖書学、とくにパウロ研究。中心となる解釈アプローチは社会科学批評