研究課題
基盤研究(C)
研究成果としては、二編の論文と一編の書評を刊行した。論文の中の一編は、李商隠と茅山派道教に関するものであり、今、一編は、「『上清変化七十四方経』と『上清経』―『上清衆経諸真聖秘』と『太平御覧』の引用を軸として―」と題する論文である。両編の論文では、李商隠の詩の有名な言葉である「碧城」は、『上清変化七十四方経』を典故とすることなどを論じた。書評は、『唐代社会と道教』に関するもので、その中では、特に中国国家図書館(北京)所蔵の敦煌文書BD1219が初唐末のものであることを指摘した。
中国文学・中国思想史・中国思想文化学