演劇と白話小説の関係を中心に、中国白話文学の研究を進め、共著書(解説と訳注の全文を執筆)『元刊雑劇の研究三 范張鶏黍』を刊行、更に元代における曲の創作・受容の実態と、さまざまな歴史小説と演劇の関係、戯曲・小説と出版の関係について研究を進めて、合計5本の論文を発表し、それらの論文と過去の研究を合わせた上で大幅な加筆修正を加えて著書『中国白話文学研究』にまとめ、2016年に出版する予定である。また、『水滸伝』各種版本の全文の校勘を進め、次年度以降の研究の基礎を構築するとともに、その成果をもとに、文学研究の方法論確立のため、校勘作業を文学研究の手法として位置づける発表を行った。
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