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2013 年度 実施状況報告書

ミャオ語系諸言語の記述言語学的・歴史言語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 25370464
研究種目

基盤研究(C)

研究機関千葉大学

研究代表者

田口 善久  千葉大学, 文学部, 准教授 (10291303)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワードミャオ語文法
研究概要

フメー語、フムー語、コション語について、これまで申請者が記述してきた内容を、文法項目ごとの記述の枠組みへ整理する作業を行った。この枠組みは,申請者が,Bouquiaux Luc and Jacqueline M. C. Thomas (1992),Yue-Hashimoto, Anne (1993)などの文法調査の枠組みをもとに,言語類型論研究で着目されている項目を中心に作成したもので,Haspelmath, et. al. (2005) の項目を含むように編集してあるものである(例文は漢語で作成してある)。また、フメー語について、全体として通読可能な文法書の作成にも取り掛かっている。
具体的な内容としては、フメー語についてHaspelmath, et. al. (2005) の項目について記述を完成させたほか、可能な項目に関してはフムー語、コション語についても記述を行った。また、これらの言語に特徴的と考えられる動詞連続のパタンについてもフメー語を中心に整理を行った。これらの言語では、動詞の制御可能性(随意・不随意)を重要な特徴としていると考えられ、それによって動詞連続の特徴が決まると考えられる。2つの動詞からなる場合を考えると、V2に[不随意]の特徴を持つ場合にのみ、未然を表す接辞的成分(或は助詞)が現れ、全体として目的構文を形成することを明らかにした。
基礎資料として、ミャオ語系の言語、パナ語のテキスト集を発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

既存の文法書からの情報では、不足する部分があり、これについては海外協力者からの情報に依存することになるが、この部分の入手が未だなされていない。これについては、次年度に入手するように努力する。

今後の研究の推進方策

入手済みのデータについてはこれまでの作業を継続する。フメー語の分析を進め、他のミャオ語系諸言語の対象研究の基礎とする。他のミャオ語系言語のデータについては、現地に赴いて海外協力者と研究会を持ち、情報の提供を求める予定である。また、項目を選定して歴史的研究も行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] パナ語で語られる長編資料二編2013

    • 著者名/発表者名
      田口善久
    • 雑誌名

      ユーラシア言語文化論集

      巻: 15 ページ: 205-218

  • [学会発表] On the Phylogeny of Hmongic languages

    • 著者名/発表者名
      Taguchi, Yoshihisa
    • 学会等名
      SEALS 23
    • 発表場所
      Chulalongkorn University, Bangkok

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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