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2015 年度 実績報告書

ミャオ語系諸言語の記述言語学的・歴史言語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 25370464
研究機関千葉大学

研究代表者

田口 善久  千葉大学, 文学部, 准教授 (10291303)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード比較文法 / ミャオ語
研究実績の概要

今年度は、フメー語(Hmyo)の記述研究を進展させ、必要なデータをおおむね収集することができた。さらに、パナ語の補充調査を行い、データを補充した。また、貴州民族研究所の研究員との共同研究を行うことができた。その成果としては、貴州省東部で話されるフムー語(Hmu)においては、関係節形成、動詞(および形容詞)の名詞化について、ション語(Qo Xiong, Xong)及びフメー語と大きな差があることが分かった。フムー語の関係節では、関係節を名詞に後続させ、その間に関係節標識を置かない。関係節の標識は、節末に現れる指示詞が、そのあとに現れる動詞句との間の境界を示す点にのみ求められるようである(イントネーションに関しては、今後補充調査する必要がある)。また、動詞の名詞化で、動詞のActorあるいはUndergoerを表すものについては、類別詞にその機能がある。これは、ション語及びフメー語には見られないもので、フムー語の改新である可能性がある。これらについては、さらに他のミャオ諸語について調べ、分布図を作成したい。
成果の発表については、パナ語のテキストを公刊し、またミャオ語の系統論について口頭発表を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] パナ語で語られる長編資料 (3)2015

    • 著者名/発表者名
      田口善久
    • 雑誌名

      千葉大学 ユーラシア言語文化論集

      巻: 17 ページ: 169-178

    • オープンアクセス
  • [学会発表] ミャオ語の系統について2015

    • 著者名/発表者名
      田口善久
    • 学会等名
      チベット=ビルマ言語学研究会第37回会合
    • 発表場所
      神戸研究学園都市UNITY
    • 年月日
      2015-12-05
  • [学会発表] Nasal copying in Hmongic2015

    • 著者名/発表者名
      田口善久
    • 学会等名
      SEALS 25
    • 発表場所
      Payap University (Thailand)
    • 年月日
      2015-05-28
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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