バントゥ諸語には類似した構造の名詞修飾節が見られるが、それらが修飾できる名詞との意味関係の範囲は言語によって異なっている。バントゥ諸語は名詞修飾節の形式と主名詞との意味関係によって、(1)主名詞と修飾部の関係によって異なる形式が用いられる言語、(2)主名詞と修飾部の関係に関係なく同じ形式が用いられる言語、(3)「内の関係」と「外の関係」だけでなく主名詞が修飾節の主語の場合とそれ以外の場合で異なる形式が用いられる言語、(4)主名詞が修飾節の主語の場合のみ異なる形式が用いられる言語、(5)内の関係の名詞のみ修飾できる形式とどんな関係の名詞でも修飾できる形式の両方を持つ言語、の5タイプに分けられる。
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