代表者は、日本語で解説され、さらに日韓の言語交流史の情報を含んだ朝鮮語古語辞典を編纂することを企図し、そのための基礎的研究を行った。その成果は次の通りである。1)中期朝鮮語(15-16世紀)の文献から基礎語彙と関連語(身体語、衣服語等)を選定し、基礎語彙の初出例文、日本語による解説を付して公刊した。2)近世朝鮮語の口語資料『捷解新語』の対訳日本語付の朝鮮語語彙索引を作成した。3)本研究にかかわる新たな言語資料を発掘した。 この研究をとおして、古語辞典編纂に対する基礎固めができ、問題点を整理することができた。さらに、この成果を踏まえ、日本語韓国語の類似性について、韓国での国際学会で講演を行った。
|