各種「華夷訳語」の中から、モンゴル語、ウイグル語、女真語が扱われた「華夷訳語」を取り上げ、各々の言語のローマ字転写と音訳漢字の対応関係を反映したパラレルコーパスを構築した。また、各言語の「華夷訳語」毎に、音訳漢字と表記された音との対応関係を明らかにし、かつ音訳漢字の出現位置を示した上、該当音訳漢字が用いられた全ての用例を抽出し、データベースを作成した。また、一部の「華夷訳語」の音訳漢字の使い分けの分析を実施した。なお、各種「華夷訳語」のうち、ウイグル語が扱われた「畏兀児館訳語」の漢字音訳方式についての研究成果を本としてまとめ上げた。
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