研究課題/領域番号 |
25370495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
笹原 健 麗澤大学, 外国語学部, 講師 (10438921)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 上ソルブ語 / 語順 / 言語接触 / ドイツ語 / 情報構造 |
研究概要 |
本研究課題1年目である2013年度は,これまでに収集した資料の分析および,現地調査を行った。現地調査に関しては,応募時の予定であった母語話者へのインタビューによる文法調査を変更し,文献調査にあてた。 まず,本研究期間初期における資料分析結果を加味して,the 7th edition of the International Contrastive Linguistics Conference (ICLC 7)/the 3rd edition of Using Corpora in Contrastive and Translation Studies (UCCTS 3)(ベルギー,ゲント大学)において研究発表"The Rahmen-structure in German, colloquial Upper Sorbian of young speakers, and that of middle-aged speakers on a corpus-based, contrastive approach"を行った。2013年8月13日から9月9日までドイツ・バウツェンにあるソルブ研究所に短期客員研究員として滞在した。この滞在では主に先行研究を網羅的に収集し,これまでの研究状況を見ることができた。上記の研究発表と現地調査の結果をふまえ,Germanistische Mitteilungen誌に論文"Die Rahmenkonstruktion im obersorbischen Hauptsatz - Ein Vergleich mit dem Deutschen"を投稿した。この論文は採択され,現在印刷中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2013年8月に実施した現地調査に関して,当初の予定を文法調査から文献調査に変更している。しかし,これまで気づかなかった文献に当たることができたため,今後の指針に一定の方向性を見出すことができた。よって,本研究課題の達成度はおおむね順調に推移していると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの資料整理ならびに文献の読み込みをさらに進める。2014年5月には学術会議Wplywy jezyka niemieckiego na strukture gramatyczna i leksykalna dialektow slowianskich(ポーランド,アダム・ミツキェヴィチ大学)において研究発表を行う。8月には現地調査を行う。ここでは母語話者へのインタビューを通じて特定の語類の出現順序を調べる。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初購入を予定し,その代金を予算に計上していた複数の書籍について,紙媒体ではなく電子書籍版の購入を検討している間に当該年度が終了した。 2014年度中に上記書籍の電子書籍版を購入するために使用する。
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