研究課題/領域番号 |
25370495
|
研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
笹原 健 麗澤大学, 外国語学部, 講師 (10438921)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 上ソルブ語 / 語順 / 言語接触 / ドイツ語 / 情報構造 |
研究実績の概要 |
本研究課題2年目である2014年度は,おもに資料の分析,中間報告的な位置づけとなる学会発表,そして現地調査を行った。2014年5月12日-16日にポズナニ(ポーランド)で開催された国際シンポジウムWplywy jezyka niemieckiego na strukture gramatyczna i leksykalna dialektow slowianskichにおいて,「Die Wortfolge im obersorbischen Nebensatz unter besonderer Beruecksichtigung der Rahmenstruktur - Wie weit Obersorbisch vom Deutschen beeinflusst wird?」という題目で発表した。8月に実施したドイツでの現地調査では,ザクセン州レーンドルフ村において,映像刺激(短編映画)に基づく音声データの収集を行い,分析をした。ここまでの成果を『ドイツ文学』誌に論文「上ソルブ語における『枠構造』」を投稿した。この論文は採択され,現在印刷中である。また,最終年度となる2015年度には国際学会での発表を予定しているため,その準備も進めた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究がおおむね順調に進展している根拠として,2014年8月に実施した現地調査において,ソルブ研究所(バウツェン)においては最新の文献に触れることができた点,レーンドルフにおいては新たな音声資料が得られた点が挙げられる。また当該年度中には,2015年に開催される2つの国際学会に発表の応募をし,2つとも採択されている。このことも研究が順調に進展していることを裏付けていると考える。
|
今後の研究の推進方策 |
2015年度は最終年度であるため,これまで収集した音声資料の整理と分析をさらに多角的に進め,2015年8月に実施を予定している現地調査に備える。2015年8月にはICCEES 2015 World Congress in Makuhariにおいて,9月には4th European Conference on Cognitive Science/ 10th International Conference on Cognitive Science in Torinoにおいて口頭発表を予定しているため,できるだけ最新の分析結果を含められるように考察を進める。
|
次年度使用額が生じた理由 |
当該年度当初は,その前年度に計画していた電子書籍の購入をする予定であった。しかし,次年度に海外での学会発表が採択されたため,使用予算の見直しを行った。
|
次年度使用額の使用計画 |
生じた次年度使用額は上記海外学会への参加費ならびに渡航費の一部として使用する。
|