本研究では、平安時代漢字字書総合データベース編纂委員会を設置し、『篆隷万象名義』、『新撰字鏡』、『類聚名義抄』(図書寮本、観智院本)のデータベース構築を進めた。また、このデータベースには、中国の漢字字書である、原本『玉篇』残巻、『大広益会玉篇』、高麗本『龍龕手鏡』の情報を含めている。漢字字書の掲出字は、コンピュータで入力処理が可能な文字と、原文から一文字ごとに切り出した画像とを対象としてデータベース化を進めた。発音・意味・字形を説明する注文の部分は、コンピュータで入力処理が可能な文字を入力した。
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