研究課題/領域番号 |
25370508
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
井本 亮 福島大学, 経済経営学類, 准教授 (20361280)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 副詞 / 修飾 / 語彙意味論 / 結果構文 |
研究概要 |
今年度は研究計画通り、副詞的修飾関係に名詞の語彙情報が関与する事例を中心に、コーパス資料の分析、および実体の一体性に関する副詞的修飾関係の分析を行った。そして、研究成果を研究論文1本「『現代日本語書き言葉均衡コーパス』にみられる副詞的修飾関係「赤くV」について」(商学論集82巻1号、2013)、口頭発表2件「副詞的修飾の“すきま”をめぐって:意味的アプローチの論点と課題」(現代日本語文法研究会第9回大会、大東文化大学、2013年)、「『ケーキを大きく切った』をめぐって:一体性変化を表す動詞文」(第132回関東日本語談話会、学習院女子大学、2014年)として発表した。一方、モノのサマに関わる情態修飾関係全般に関連して、意味的叙述関係(装定の意味構造)の再検討が必要であることが新たにわかってきた。この問題は次年度の研究計画に追加して取り組んでいくことにする。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本務校における委員(入学試験委員)拝命およびインフルエンザにより予定していた学会出席・研究打ち合わせが不可能になるという不測の事態が生じた。しかしながら、研究計画はおおむね順調に実施することができ、その研究成果を研究論文1本、口頭発表2件として発表した。よって「おおむね順調に進展している」と判断した。
|
今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画通り、動作様態と結果情態の間の連続性と解釈の多様性を見せる事例を中心にコーパス資料を用いた分析を進めるとともに、新たに得られた論点(意味的叙述関係(装定の意味構造)の再検討)に取り組む予定である。
|
次年度の研究費の使用計画 |
計画通りに予算を執行したが、結果的に会計上の端数が生じたため。 次年度の研究計画に従い、直接経費の一部として適切に使用する。
|