平成28年度は、次のことを行った。 1.【国際学会での発表】足利本仮名書き法華経で使用されている漢字字種と、平安~鎌倉期の仮名文で使用されている漢字字種とを比較することで、仮名文の中への漢字の定着過程について論じた研究発表(「漢字はどのような字種から日本語文に定着してきたのか ―鎌倉期仮名書き法華経と平安期仮名文との漢字の比較から―」、第11回国際日本語教育・日本研究シンポシウム、香港・香港公開大学、2016年11月20日)を行った。 2.【研究成果の公表】研究室ホームページ(http://mojilabo.com/)で、(1)足利本仮名書き法華経(全8巻)の字母付き翻字データ(「足利本仮名書き法華経」字母データ)、(2)仮名文の表記に関する研究文献目録(仮名文字研究文献一覧)を、2017年3月31日から公開した。
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