今後の研究の推進方策 |
①<通年> 否定辞縮約形とその関連構文の用例を、着実に収集し続ける。②<9月>「研究計画調書」では本年8月に第18回国際英語史会議 (ルーヴェン・カトリック大学 [ベルギー)での発表を予定していたが、異例なことに第18回大会は(本務校の前期試験週間直前の)7月中旬に開催されることとなったため断念し、これに変えて、9月に開催される第47回ヨーロッパ言語学会(於ポズナニ大学[ポーランド])に発表応募し、口頭発表許可通知が届いた。129冊の日記・書簡資料、Helsinki, CEECS, Newdigate Newsletters, Lampeter, ARCHER, LOB, FLOB, ACE, Kolhapurの各コーパスから収集した用例に基づき、詩を除き1700頃に消滅したとされるI not say型否定平叙文がいかに使われ続けたかを発表し、本研究課題がいかに意義深いものであるかを示してきたい。また、学会の前か後にTrier大学(ドイツ)のS. Hoffmann教授を訪れ、否定辞縮約形の代表的関連構文である付加疑問文の発達について研究討議を行いたい。③<10月> 研究機関の雑誌に、動詞の-ing形に対する否定辞notの位置に関して、昨年夏にヘルシンキ大学で収集したARCHERコーパスの用例の分析結果を執筆する。④<5, 7, 11月> 日本の学会にも参加し、最新の学説を吸収したい。⑤<11月> 第48回ヨーロッパ言語学会(開催地未定)の口頭発表原稿と発表資料の作成を開始する(完成は翌年7月末)。
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