研究課題/領域番号 |
25370570
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
伊藤 美紀(伊藤横山美紀) 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (00325903)
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研究分担者 |
伊藤 恵 公立はこだて未来大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (30303324)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 教師養成 / 日本語教育 / やさしい日本語 |
研究実績の概要 |
2014年度前期は、日本語教師志望者を対象とした科目のうち、特に履修する学生が急増した演習授業において、本研究で拡張開発中の「これやさしいか」支援システムを活用しながら一人一人が模擬授業を実施し、考察を行った。本支援システムを用いることによって、教案指導の時間を短縮できただけでなく、特定の群の学生に対しては、これまでに十分にできなかった指導をすることまででき、指導の質を向上させることができたことがわかった。一方で授業時間の制約があり、本支援システムを自分で活用しきれず、対面での支援がより必要な学生のすべてに時間をかけて支援を行うことは授業内ではできなかった。後期の演習授業でも本支援システムを活用し、その成果を整理しているところである。2015年度前期も引き続き、改良を重ねながら本テーマでの実践研究を行う予定である。 今後の課題として、本支援システムの利用をしやすくするためのマニュアルの整備が考えられる。また、学生が言い換え以外のところでどのように悩み、工夫しているかについてのデータ収集と分析をさらにすすめる必要がある。この学生の翌年度の実習現場での学びに影響を与えているかどうかついても分析をすすめる必要がある。 開発においても、本システムの利用履歴をユーザおよび指導者(授業担当教員)がダウンロードできるように、拡張開発を行い、利便性を向上させた。ウェブデザインも使いやすくなるように更新を行った。次年度の一般利用に向け、トップページの整備やロゴマークのデザインも行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画していた拡張開発と、実践研究をすすめることができているため。学外への利用の拡大のための準備ができたため。
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今後の研究の推進方策 |
日本語教員志望の学生の日本語表現能力を向上させるために、本支援システムの維持・更新をすすめる。本支援システムの利用をしやすくするためのマニュアルの整備する。ユーザが言い換え以外のところでどのように悩み、工夫しているかについてのデータ収集と分析をすすめる。本システムを利用したユーザの翌年度以降の実習現場での学びの様子を調査する。
学外にユーザを拡大し、地域住民が外国人観光客や滞在外国人とのコミュニケーションの支援をはかる。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定よりも少額の交通費で学会に参加することができた。 システム開発が予定よりも少額で遂行できた。
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次年度使用額の使用計画 |
ユーザを学外へ拡大する際の開発補助やワークショップ補助の謝金にあてる。研究情報収集や成果発表に関わる旅費にあてる。
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