本研究課題では、日本語教育における会話シラバスの再検討をめざして、①説明、②話し合い、③アドバイス、④資料へのコメント、⑤伝言、⑥弁明、⑦訂正求めの7つのタスク会話からなるコーパスを構築した。それぞれ、A.日本語母語話者同士5ペア、B.日本語母語話者・日本語学習者20ペア(中国学習者10、韓国学習者4、ベトナム語学習者3、欧米圏学習者3)、C.外国語母語話者同士11ペア(中国語4ペア、韓国語2ペア、ベトナム語2ペア、英語2ペア)の計252データとなる。最終的にコーパスを用いて各タスクの談話行動・言語形式の特性を分析し、会話プロフィシエンシーを重視するレベル縦断シラバスの基礎資料を提案した。
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