研究課題/領域番号 |
25370581
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
中井 陽子 東京外国語大学, 大学院国際日本学研究院, 准教授 (60398930)
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研究分担者 |
大場 美和子 昭和女子大学, 人間文化学部, 准教授 (50454872)
宮崎 七湖 新潟県立大学, 国際地域学部, 准教授 (40579166)
増田 将伸 京都産業大学, 共通教育推進機構, 准教授 (90460998)
尹 智鉉 早稲田大学, 日本語教育研究センター, 准教授 (40434352)
寅丸 真澄 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 助教 (60759314)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 日本語教育 / 会話データ分析 / メタ研究 / 論文調査 / インタビュー調査 / 日本語教員養成 / 教材開発 |
研究実績の概要 |
27年度は、以下の3点の研究活動を進めた。 (1)論文調査:学会誌『社会言語科学』掲載の会話データ分析論文を抽出し、会話データ分析の認定・論文数、分析の観点、分析データ場面、分析項目、分析データの種類、研究成果の活用法の分析を行い、投稿論文としてまとめ、学会誌『社会言語科学』で発表した。また、国際交流基金論集の『世界の日本語教育』も同様の調査を行い、日本語教育学会 中国地区研究集会にて口頭発表を行った。これにより、会話データ分析論文の特徴とその年代別変遷について、学会誌および研究集会において報告することができた。 (2)インタビュー調査:会話データ分析の手法を教育現場へ活用しようとする研究論文の執筆者5名を選出し、インタビュー調査を行った。インタビュー内容は、当時の研究の意図・背景・経緯、具体的な教育への取り組みについてである。これにより、執筆者が論文では書き切れなかった、会話データ分析の教育現場への具体的な活用法を明らかにした。本調査の内容は、すべて録音収集し、文字化した。これらのインタビューデータを出版本としてまとめることにより、会話データ分析を行ってきた著名な研究者たちの生の声を広く社会に伝えることが可能となる。 (3)以上の論文調査とインタビュー調査で収集・分析したデータをもとに、日本語教員養成のための会話データ分析の活用法をまとめた出版本の原稿下書きをまとめた。この出版本を完成することにより、会話データ分析を活用して「研究と実践の連携」を意識して教育に従事できる日本語教師の育成が期待できる。また、各国で個別に行われている日本語教育関連の会話データ分析のメタ研究を包括的に行えたことによって、国内外の会話データ分析の成果を集約して繋げ、その知見をより共有しやすくすることが期待できる。
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