研究課題/領域番号 |
25370589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
義永 美央子 大阪大学, 国際教育交流センター, 准教授 (80324838)
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研究分担者 |
渡部 倫子 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30379870)
本田 弘之 北陸先端科学技術大学院大学, 先端領域基礎教育院, 教授 (70286433)
岩田 一成 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (70509067)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 日本語教育学 / 方法論 / 研究の体系化 / 論文の書き方 / 研究の進め方 / 量的研究 / 質的研究 |
研究概要 |
1 本研究の内容、意義、重要性 本研究は新しい学問分野として確立されるべき日本語教育学を体系化し、日本語教育学研究のあるべき方法論を実現することを目的とする。具体的には、1)1945年以降の日本語教育およびその研究の推移を通時的にまとめる、2)従来の研究が取り扱ってきた分野とトピック、データと研究の方法論を、過去に発表された研究論文より統計的に分析し、日本語教育研究の現状を明らかにする、3)多領域の専門家らの議論を通じて日本語教育研究の「あるべき方法論」を考察し、その実現の方法を探る、4)以上の3点をうけて「日本語教育学」の設計図を展望する、の4点を目指す。これまで抽象的に論じられてきた「日本語教育学」の姿を現在までに発表されてきた研究論文の分析から具体的・明示的に明らかにしようとするところに本研究の学術的価値と独創性がある。また本研究の成果を通じて、「日本語教育学」の研究者が自分の研究の立ち位置と方向性を確認できるようになることが期待される。 2 具体的成果 具体的成果として、平成25年度には「論文執筆における失敗例の類型論―効果的な論文作成指導に向けて―」(企画者:岩田一成、話題提供者:義永美央子・本田弘之・渡辺倫子、社会言語科学会第32回大会、於信州大学、2013年9月)、および「第二言語習得研究の方法論―質的研究入門―」(義永美央子、「言語と人間」研究会(HLC)第39回春期セミナーワークショップ、於立教大学、2013年3月)の2つのワークショップを実施したほか、JASS事業委員会主催講習会(2013年9月)「初級者から上級者まで役立つコーパス作成・分析 ツール講座」に岩田一成が講師として参加した。また、大阪大学出版会より『日本語教育学の歩き方―初学者のための研究ガイド』を出版した(本田弘之・岩田一成・義永美央子・渡部倫子、2014年3月)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初計画では、初年度である平成25年度に先行研究の収集と分析を行い、2年目に研究方法論の確立(研究成果の公刊)、3年目に成果の検証と還元(シンポジウム・ワークショップの開催)を予定していた。しかし、平成25年度中に2回のワークショップを実施し、また、研究成果の公刊も実現できたことから、「当初の計画以上に進展している」と評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、1年目の研究成果についてさらに普及をはかるとともに、体系的な日本語教育学の構築に引き続き努める。具体的には、日本語教育学において学術的にも社会的にも注目されているいくつかのトピックについて、研究代表者および分担者それぞれの研究分野からどのようにアプローチできるか、その方法論の異同を探ることを通じて、日本語教育学の体系化について考察する。また、さまざまな専門性を有する人々で構成される「日本語教育学コミュニティ」の連携のあり方についても検討する。 平成26年度の研究計画としては、平成26年7月の「シドニー日本語教育国際研究大会(Sydney-ICJLE)」での発表がすでに決定したほか、数本の論文を執筆している。また今後、シンポジウムやワークショップでの研究成果の普及・公開も企画中である。
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次年度の研究費の使用計画 |
洋書発注を計画したが、年度内の納品が間に合わない可能性が高く、翌年に繰り越した。 前年度発注を取りやめた洋書を購入する。
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