日本語授業「チュートリアル」は、自律学習を基本方針とし、授業を担当する教師全員にとって新しい授業形態であった。そのため、関わる教師達が議論を重ねながらシラバスを作り、運用してきた。 議事録を年表化することにより、教師達が議論の中で「自律」の概念を問い直し、修正しながらプログラムを運用してきた実態が見えた。また教師へのインタビュー内容から、チュートリアルが継続されてきたプロセスには、個々の教師の経験や意見が集団で共有され、実践の中で増幅されてダイナミズムを形成し、再び個人に戻るサイクルが見られることが示唆された。
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