研究課題/領域番号 |
25370598
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
鈴木 庸子 国際基督教大学, 教養学部, 講師 (00216459)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | CLD児 / 多文化多言語環境 / ポータルサイト / 母語育成 / 日本語育成 / マルチリンガル / バイリンガル |
研究実績の概要 |
平成26年度は年間を通してリンク情報を収集、選択し、「ハーモニカ」に反映する作業を行った。その結果、現在のリンク先は200件を超えた。フランス人共同研究者の協力を得てフランスの移民子女に対するフランス語教育事情を調査し、8月にその成果を2014年MHB研究会の海外事情を紹介するポスター発表として行った。次の機会に「ハーモニカ」を紹介した。①九番保育園(名古屋市)の勉強会 ②MHB研究会海外継承日本語教育部会。 次のようにハーモニカの評価を依頼し情報収集を行った。①7月(保育関係者、母語話者、バイリンガル教育研究者)、11月(海外の日本語教育事情の専門家)、1月(元教員、学生)。その成果は、部分的に「ハーモニカ改訂」に反映し、他は2015年度の改訂に反映する予定である。2015年3月日本語教育方法研究会で2014年度までの成果を報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
リンク先の情報が、現在も進歩しつつあり、その収集は際限がない状況であることがわかった。そのため、カテゴリー分けとタグ付けを通して、この分野の情報を体系化する作業が遅れている。また、専門家による評価、ユーザーごとの評価についても、当初の予想より大きく時間を要し、予定の50%ほどの進捗状況となっている。
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今後の研究の推進方策 |
「子ども」「保護者」「NGOなどの支援者」「研究者」「ステークホルダー」およびウェブサイトの研究者による評価を続けて、ポータルサイトの質を向上させるとともにカテゴリーとタグの有効性を検討する。8月のMHB研究会海外継承日本語分科会において、国内のCLD児教育と海外の継承語教育の関係者相互の情報交流の機会を作り、ハーモニカの利用者層を広げる。同時に、アンケート調査を実施する。2016年2月に移民子女の乳幼児教育を行ってきたカナダの専門家を招へいしてハーモニカの評価を得るとともに、アンケート調査結果を踏まえて理論的な啓蒙・実践的な研修目的のビデオを作成し、ハーモニカのコンテンツとして利用する。
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