本研究では、大学国際化に対する日本語教育部門の貢献を評価するモデルの構築を目的としていたが、その評価結果を活用する基盤作りのために、まず、開発型評価の特徴の一つでもある評価的思考を組み込んだプログラム運営に取り組む必要性が明らかになった。その上で、研究調査対象の日本語教育部門が、開発型評価の枠組の中で、参加型でプログラム運営に取り組んだことによって事業の改善・発展を為し得たことを示した。結論として、変動する社会情勢の中でダイナミックな運営が求められるプログラムにとって、開発型評価に取り組む意義と可能性を指摘した。
|