研究課題/領域番号 |
25370626
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
QUINN Cynthia 神戸大学, その他の研究科, 准教授 (00368474)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | コーパス / L2ライティング / 参照 / 自己修正 / ライティングにおける正確さ |
研究概要 |
本研究(初年度)の目的は、中級英語の学習者(L2 intermediate writers)について、彼らがコーパスのコンコーダンス出力を参照することによってライティングの間違いを自己修正できるか、またコーパスを参照することを実用的だと捉えるかを検証することにあった。そこでまず学部生(3回生)を対象に、一般的なコンピューター・リテラシー及びライティング参照ツールの経験などに関する事前調査を実施し、その結果に基いてコーパスを用いたライティング・カリキュラムを開発した。このコーパス教材モジュールには、入門編として、コーパスを用いた検索方法や、特定のエラー分類に関する練習課題等が含まれている。ライティング・カリキュラムにおいては、参加した24名の学部生がそれぞれ3本のエッセイを提出することから、データとしては計72本のエッセイが収集された。さらにカリキュラム実施後には、エッセイに対する自己修正を行った箇所やコーパスの使用経験について対面式調査を72回(学生24名☓3本のエッセイ)を実施した。これらラインティング・カリキュラムの事前・事後調査の結果については、Second Asia Pacific Corpus Linguistics Conference (APCLC学会)において口頭発表を行った。2013年度に収集したエッセイの内容分析については、これをデータ化すべく、現在入力作業中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の計画どおり進行しています。
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今後の研究の推進方策 |
春期の2つのライティング授業からもエッセイデータを集める。コースへの学生登録数は2倍になり、現在52名の学生が登録している。 学生のコーパスを用いた自己修正データを質的に分析するため、プレおよびポストテストのテクスト修正を追加。 FY2013のエッセイデータの入力を終え、ExcelデータをNVivo質的調査データベースに移す(2014年6月よりMacのnon-Beta版で利用可能)。
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次年度の研究費の使用計画 |
Research assistantの勤める時間を思ったより少なかったです。 来年Research Assistantの勤める時間を増やす予定です。
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