研究課題/領域番号 |
25370631
|
研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
今井 典子 高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 准教授 (30510292)
|
研究分担者 |
高島 英幸 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (40128434)
工藤 洋路 玉川大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (60509173)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | インプット / Graded Readers |
研究実績の概要 |
・Penguin Graded Readersの中から、目標文法事項とする「前置詞句の後置修飾」が比較的多く表出する『The Missing Coins』をpushed input の教材として選択した。Pilot Studyに向け、4月~6月にかけて3種類のテストを精査し作成するとともに、リスニングテストの録音作業を行った。内容は、絵を見ながら英文を聞き選択するというリスニングテストである。また、『The Missing Coins』に準拠したPost-task (Type 1)と、準拠しないPost-task (Type 2) の2種類を検討し、それぞれ作成した。9月からは、横浜市内の中学3年生3クラスを対象としたPilot Studyを実施した。具体的には、研究計画に従って、9月1日2日にPre-test(リスニング問題→文法問題A→文法問題B)を、9月下旬に、On-task 実施、Post-task 実施、Post-test(リスニング問題→文法問題A→文法問題B)を、10下旬にDelayed post-test(リスニング問題→文法問題A→文法問題B)を実施した。その後、11月~12月にかけテストの採点、結果分析を行った。Pilot Study での分析を基に、1月~3月にメール会議、打ち合わせ会議を通して課題を確認し、次年度の本調査を計画した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度調査した全Penguin Graded Readersの中から、目標文法事項とする「前置詞句の後置修飾」の習得を促すテキストとして『The Missing Coins』を教材として選択、Pilot Studyで実施する3種類のテストの確定、On-taskで使用する確認ワークシートの作成、Post-task ( Type 1 & Type 2) の作成、そして、Pilot Studyを計画通り実施することができた。また、Pilot Studyで実施したテスト問題の採点や分析なども計画通り行うことができた。その結果、課題を明らかにすることができたことは、本調査につなげる上で大きな収穫であった。
|
今後の研究の推進方策 |
Pilot Studyの結果より、以下の様な計画を立てている。 4月~6月は、3種類のテスト問題(リスニング問題、文法問題A、文法問題B)を見直し、修正版を作成する。テストの課題としては、文法問題A & Bの正答率が高く項目弁別指数が低い問題、リスニングテストでは、前置詞ではなくむしろ内容語で正答を選択できる問題などが挙げられる。そして再度、Larsen-Freeman教授に助言を求め確定していく。7月~8月は、本調査に向けて学校訪問(依頼)、テスト問題やPost-taskの印刷、送付、を行い準備する。9月~10月にかけて、Pilot Studyに準じた計画で実施する。11月~12月はテスト結果を分析し考察する。1月には、学会発表などを通して、結果を公表する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
2015年2月21日(土)開催のLET中部支部外国語教育基礎研究部会第2回年次例会への参加を計画していたが、校務のため、参加がかなわず、年度末が近かったため、その後、この経費を別の用途に使用できなかったため
|
次年度使用額の使用計画 |
成果発表として学会などの発表の旅費の一部とする。
|