研究課題/領域番号 |
25370635
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
金岡 正夫 鹿児島大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (00311118)
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研究分担者 |
溝上 慎一 京都大学, 学内共同利用施設等, 教授 (00283656)
加藤 千博 横浜市立大学, 総合科学部, 准教授 (20638233)
横山 千晶 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (60220571)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | アクティブラーニング / 自律的英語学習 / 英語学習実態調査 / 大学英語授業 / 社会構築主義カリキュラム / アンケート調査 |
研究実績の概要 |
昨年(1年目)に行った大学教育に資するアクティブラーニング導入の背景、意義、教育効果等に関する情報・資料収集( (A) 外国語としての英語教育、(B) 高等教育、(C) 学校教育という基本的領域)の整理、分析による理論的構築をふまえ、それをベースにしたアンケート調査(質問項目の作成、分析方法、実施手順、対象被験者の確定等)を2014年度(平成26年度)後期授業期間中に実施することができた。これは計画通りである。九州および関東圏内の国公私立大学1年生(計4校)を対象に行い、約240名から有効回答を得ることができた。研究協力者(3名)と事前の打ち合わせ(アンケートデザイン、質問内容、回答方法、実施時期と方法、回収・送付方法等)を行い、その結果、支障なく実施することができた。質問構成については、実態と要望(ニーズ)との区分けを明確にする。そのうえで①アクティブラーニング、②自律学習、③大学英語カリキュラム等に関する質問設定の明確化を図ることにした(多変量解析、因子分析、その他の分析作業に向けて)。その結果、[A](1)高校時代の英語授業に関して、(2)高校時代の英語学習の能動・自発性(感心・意欲、学習動機、学習方法、学習プロセス、学習成果の自己評価、自発的学習活動・時間量、学習習慣)に関して、[B] 所属大学の英語授業に対する必要性と要望、[C] 現在の英語学習の能動・自発性に関して [C] 現在の英語学習状況に関して、[D] 技能別(観点別)英語スキル獲得・到達状況(自己評価)に関して [E] 大学英語授業・学習で臨むテーマ・タスクについて[社会構築主義の視点を中心に] [F] 教材(市販英語テキスト)に対する考え方について と6つの観点から多面的・重層的に回答を得ることができ、量的分析作業に入ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2年目の研究目的通り、計画、行動の両面において実施できている。主軸である大学生英語学習者を対象としたアンケート調査も研究分担者との連携協力により、計画していた関西圏の大学を含むことはできなかったものの、九州および関東圏の大学生を対象に協力体制が確立し、実施に至り、量的分析が行える十分な回答数を得ることができた。現在アンケート回答を入力(一部は分析開始)中であり、3年目の計画遂行に向け、必要情報として整備されつつある。
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今後の研究の推進方策 |
3年目(最終)計画に基づき、アンケート回答の量的、質的分析に加え、大学生を対象としてインタビュー調査も行い、アンケート結果の考察に役立てていく。このようなデータの整理作業を進めると同時に、1年目に行ったアクティブラーニングに係る理論的構築の再整理をし、成果報告の準備作業を進めていく。なお、中間成果報告として、理論的枠組みとアンケート結果をもとに、所属学会の国際大会(2015)において、シンポジウムの形で発表する予定である。
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