研究課題/領域番号 |
25370641
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
山口 美知代 京都府立大学, 文学部, 准教授 (50259420)
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研究分担者 |
浅井 学 京都府立大学, 文学部, 教授 (00257817)
小林 めぐみ 成蹊大学, 経済学部, 准教授 (50339587)
野口 祐子 京都府立大学, 文学部, 教授 (80128769)
出口 菜摘 京都府立大学, 文学部, 准教授 (80516138)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 世界諸英語 / 映画英語教育 / 日本英語 |
研究実績の概要 |
世界諸英語(World Englishes)に関する理解を深めるために、映画・英語教材を活用しながら英語教育方法について、理論的・方法論的に考察を重ねるという本研究の目的に対して、2年次にあたる平成26年度は、学会発表、シンポジウム開催、報告書作成を大きな柱として研究を展開することができた。 公開シンポジウム、平成26年8月2日13時半~16時半に、京都府立大学大学会館2階多目的ホールにて「日本人の英語はどう聞こえるか?世界諸英語の時代のジャパニーズ・イングリッシュ」というテーマで行った。代表者・分担者・連携協力者が企画立案準備、代表者と連携協力者が講演、パネルディスカッションを行った。このシンポジウムの講演および質疑応答、パネルディスカッションの内容は、110名の来聴者に対して行ったアンケート結果と共に、活動報告書に収録している。なお連携協力者はこのシンポジウムの発表を踏まえた論文を発表している。 学会発表として代表者が第5回映画英語学ワークショップで「世界諸英語を映画で学ぶ」を発表した。 また本年度の活動報告書として、『科研費研究課題 世界諸英語に関する理解を深めるための映画英語教育 2014年度活動報告書』を27年3月に刊行した。これは、シンポジウムの報告を第一部とし、第二部「映画のなかの世界諸英語」では合計16本(韓国、タイ、フランス、ドイツ・オーストリア、ギリシャ、メキシコ・スペイン、イタリア、アメリカ、インド)の映画について、映画紹介および、英語の特徴、英語教材としての活用可能性を分析した。代表者が編集執筆、分担者・連携協力者も執筆。 研究代表者は庄司博史編『世界の文字事典』(丸善出版)の英語の項目執筆を担当し、本研究での成果を踏まえて英語のつづりと音の対応関係、そのかな表記について執筆した。 このほか、研究代表者、研究分担者は国内外で文献資料・映像資料収集を行い、分析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
世界諸英語(World Englishes)に関する理解を深めるために、映画・英語教材を活用しながら英語教育方法について、理論的・方法論的に考察を重ねるという本研究は、おおむね順調に進展している。 国内外からのゲストスピーカーも迎えた公開シンポジウムというかたちで、研究成果を社会に公開した。また、活動報告書の刊行、および関連業績発表により、研究成果を公開することができた。
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今後の研究の推進方策 |
各研究者が資料収集(映像資料、文献資料)を行っている世界諸英語を研究・教育するための映画・映像について、ウェブ上のデータベースというかたちで公表する準備を進める。また、報告書として刊行する準備を進める。 さらに、学会(映画英語教育学会、JACET、AsiaTEFL)での口頭発表や論文作成などを通じて研究を進め、最終年度として成果をまとめていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
シンポジウム開催および共同研究のために海外より連携研究者を招聘して謝金、旅費を支払ったが、当初の予算よりも低額となった。また海外の学会発表を予定していたが、申請者は国内で開催したシンポジウムでの発表に変更したため、旅費等が必要なくなったため。
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次年度使用額の使用計画 |
学会発表(韓国にて在外研究中の研究分担者の日本での発表の旅費などを含む)を行う。 データベースを作成する。 報告書を刊行する。
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