研究課題/領域番号 |
25370644
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 長崎県立大学 |
研究代表者 |
上村 俊彦 長崎県立大学, 国際情報学部, 教授 (50176640)
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研究分担者 |
雪丸 尚美 西南学院大学, 文学部, 助教 (10593337)
唐津 理恵 長崎県立大学, 国際情報学部, 准教授 (60458114)
山内 ひさ子 長崎県立大学, 国際情報学部, 教授 (70200582)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 多読用英語リーダー / learner corpora / CEFR / Vantage / Threshold / Waystage |
研究概要 |
1)多読用英語リーダー(Graded Readers、以下GR)の電子ファイル化:ケンブリッジ大学出版・マクミラン出版社・オックスフォード大学出版・ペンギンのレベル3とレベル6のGRをOCRソフトを使用してテキスト形式のデータファイル化し、2年目にテキスト分析ソフトウェアで解析予定。 2)GRの文法・語彙シラバスの欧州委員会外国語参照枠(CEFR)基準に基づく分析:上記GR各社のウェッブサイト等に公開されている文法シラバスを、CEFR基準のベースとなったWaystage(1990)、Threshold(1990)、Vantage(1990)の文法・語彙記述との比較検討をおこなった。 3)電子ディバイス(Tablet)の検証:3種類のTablet機種、iPad Air/Mini(Apple)、 Nexus7(Google)、 Kindle Fire HD(Amazon)の操作環境、英語関連ソフト等について実機検証をおこなった。 4)英語学習者の自律学習支援のための基礎調査:外部英語試験CASEC試験の実施、個別ヒアリング方式による英語学習実態調査をおこなった。 5)Criterion((ETS)課題による英語ライティング試行:大学レベルの課題を試験的に実施した。 6)海外研究者の招聘:アメリカの外国語としての英語教育専門家Steinberg, R. (Mount Ida College)氏を招聘して、大学レベルのESL教育の実際について研鑽した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1)GRテキストデータを集約し、出版社別・レベル別に利用できる環境を構築するとともに、頻度別語彙表を作成した。 2)GR文法シラバスについて、CEFRベースによる比較検討をおこなった。 3)Tabletディバイスの教育利用について、国際学会(AsiaLex 2013)で口頭発表した。 4)CASEC試験実施、Criterion試行などを経て、英語学習者の学習実態調査用フォーム案を作成した。
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今後の研究の推進方策 |
1)GRを用いた英語教育の専門家であるDay, R.教授(U. of Hawaii)を7月に招聘予定。 2)Tablet等のモバイルディバイスで稼働する英語試験問題作成ソフトTestaroidを導入。 3)学生自律学習状況調査:TOEIC等の英語試験スコアと自律学習状況との調査。 4)学生英語ライティング(Criterion課題含む)の検討。(WordSmith Tools V.6、Sketch Engine等のテキストデータ分析ソフト使用)
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次年度の研究費の使用計画 |
勤務校の大学生を対象とした実験協力者(英語学習状況に関する調査と外部英語試験スコア情報に関する協力者)に対する謝金と英語試験実施の経費支出枠が未執行となった。 研究者間で、TOEICリスニング・リーディング試験スコア以外にどの英語試験のスコアが必要かについて協議していたが、意見の一致に時間を要した。 対象となる大学生実験協力者に対して、1)2014年度前期の英語学習状況についてヒアリング調査し、2)2014年度後期にNECラーニング株式会社のACTFL OPIcを実施予定。
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