研究課題/領域番号 |
25370645
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
荒木 瑞夫 宮崎大学, 語学教育センター, 准教授 (20324220)
|
研究分担者 |
白坂 佳代 宮崎県立看護大学, 看護学部, LL学習補助 (70438323)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | e-ラーニング / コンピュータ支援言語学習(CALL) / ネットワーク分析 / 第二言語習得 / 学習過程 |
研究概要 |
2013年度は、研究全体の(1)学習者の参加の特徴づけに関する基礎分析ツールの作成と見直し、(2)CMCを用いた教育プログラムの実施とデータ取得、および(3)関連データ(過去実施分)を用いた分析とその発表を行った。教育プログラムにおいて、CMCのツール(Moodle)をバージョンアップする必要があったため、ウェブサイトの情報や関連ファイルの見直し、教育プログラムへの参加校への使い方の指導とともに、分析の過程の見直しなどをする必要があった。(1)の作業においては特に、そのためのコンピュータ・プログラムの見直し作業が必要となった。(2)については、2013年10月~2014年1月まで、スペイン、トルコ、イスラエル、フィンランドの各参加校と連携し、看護大学生約350名が参加する英語による国際交流プログラムを実施した。事前事後に習熟度テストの受験を参加者にお願いし、参加者の習熟度を確認した上で、教育プログラムのデータ取得をさせて頂いた。(3)については過去のデータ(2011年度)を用いて,主に学習者言語の分析(accuracy, fluency、語彙の特徴づけ)や、情報量の測定方法の検討を行った。その成果を学会(支部大会)にて発表した。また、「動機づけ」の質問紙は、先行文献研究を続け、Willingness to Communicate、L2 Anxiety、Self-Efficacy等の項目をオンライン学習用に修正する試みを行った。できあがった質問紙案を2年目において実施する方向で準備を進めた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究のデータ源である、CMC(Computer-Mediated Communication)のツールとして想定していたMoodleの大きなバージョンアップをする必要があり、それにともなう教育プログラム面での教材や資料の見直し、分析のためのツール(コンピュータプログラム)の修正を行った。そのための時間的コストが大きかったため、その後予定していた分析作業が遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
CMCツールのバージョンアップに伴う作業の遅れを、研究協力者に依頼するなどの方策を立てて、取り戻す。また、研究代表者の所属研究機関変更のため、2014年に想定していた教育実践を行う計画とその見込みが十分立てられていない。教育プログラムの立て直しと、データ収集の方ための策を早めに実施する必要がある。 その上で、当初予定していた、教師による介入を積極的に行う教育プログラムの実施から得られるデータを取得し、研究を進めていく。
|
次年度の研究費の使用計画 |
当初予定したデータ分析の作業が、国際協同学習を行うためのeラーニングプラットフォームのアップデートの関係で、遅延したことにより、成果発表を予定していた学会への参加を見送ったため。 分析を迅速に進め、成果発表を早期に行う。そのための旅費として使用する。
|