本研究は、ESL/EFL学習者にとって習得が困難とされる時制、相、態、助動詞について、日本人英語学習者コーパス、教科書コーパス及び母語話者大規模コーパスデータの分析を行った。コーパスデータ分析結果から、これらの文法事項の日本人英語学習者の使用傾向をつかみ、時制、相、態、助動詞について学習者に何を指導すれば、学習者の習得を助け、コミュニケーションにおいて、時制、相、態、助動詞を効果的に使用することができるのかについて考察した。さらに、学習者の英語習得に影響を与える中学校、高等学校の英語教科書を分析した。これらの結果をもとに、時制、相、態、助動詞の指導内容及び教科書記述の改善案を提示した。
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