日本で働く様々な職種の人々は「実用英語」を求めているようだが、彼らへの聞き取り調査から、学生には英語で書かれた文学を読んで学べることを求めている。加えて、多様な文学を比較のまなざしとともに読むことは、グローバリズムとともに西洋中心主義の社会に変容しつつある現代社会において、弾力性のある人生を構築することに資する。教育学や脳科学の見地からしても、職業教育主義となっているいまの日本の英語教育は文学を融合させてバランスをもつことが重要である。こうしたことから、現実的な立場に立ち、文学教育が融合した英語教育の原理ならびに実践案を構築した。
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