本研究では、工業高専の学生が学ぶべき英語専門語彙の習得を支援する学習システムを構築することを当初の目的としていたが、研究の遅れ等により、システム構築までは完成できなかった。本研究の成果として、工学系の学術論文をもとに小さなコーパスを作成し、その表現の特徴などを分析した結果、論文誌ごとに特徴的な使われ方があるということが分かったことである。分析対象としては、態(受動・能動)の使い分けの違い、分詞(特に懸垂分詞の使用例)の使用についてである。表現の中には、ある特定の論文誌のみで高頻度のものなどがあり、工学という単純な括りで英語論文(読み・書き)指導するのは注意が必要であるということが分かった。
|