研究課題/領域番号 |
25370686
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研究機関 | 宇部工業高等専門学校 |
研究代表者 |
南 優次 宇部工業高等専門学校, 一般科, 准教授 (40249850)
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研究分担者 |
福地 賢治 宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (00117235)
吉田 政司 宇部工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (10370024)
田川 晋也 宇部工業高等専門学校, 経営情報学科, 准教授 (40435459)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 環境第一主義 / アムール川保全活動 / 溶存鉄 / 魚付林 / PDCAサイクル / 国際交流 |
研究実績の概要 |
H26年4月20日から29日まで宇部高専で海外インターンシップを実施したロシアの学生の活動記録をパワーポイントで作成した。H26年2月末から、国際交流室が正式にe-mailアドレスを発行し、コムソモルスクナアムーレ工科大学(KnASTU)国際交流室と交流室間の事務連絡を取った。ビザ取得手続きに必要な招待状作成依頼のプロセスを記録した。派遣事業では、KnASTUインターンシップ希望者未定のため、予定を延期した。結果的には、3月実施も実現不可能になった。年末はルーブル安も重なり、ロシア側の混乱状態も感じられた。昨年同様、通信手段の確保、SNS活用などは、危機管理に有用であることを教科書に表現できると実感した。 H26年8月9日から14日まで、モンゴル科学技術大学(MUST)研究教育開発支援センター担当教授と科研分担者が研究打合せを実施した。テレルジ川調査を実施し、H27年度に実施予定のオノン川源流調査のための日程、必要経費などの打合せを実施した。 H26年6月18日から20日のハルビン工科大学威海(HITWH)訪問調整を、HITWH国際交流室とメールで実施した。H26年12月29日~1月4日まで、研究代表者と科研分担者2名で、プサンとテグを訪問した。釜山では、10大プロジェクトの進行状況をDITの先生と話し合った。テグでは、市役所教育長と英語教育について話し合った。また、テグの英語村を訪問し、経営母体である永進専門学校の教授と英語教育について、意見交換した。インチョン、プサンに続いて、テグが第3極として国際都市目指して戦略的展開を始めていた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2年目の作業として、昨年同様に、相互交流プログラム改善を実施した。H26年4月20日から29日KnASTUの学生3名がUNCTで実施した。昨年、公式に発行されたUNCTの国際交流室用メールアドレスを使って、コムソモリスク工科大学(KnASTU)、大連工科大学威海(HITWH)と事務連絡を実施した。交流活動のPDCAサイクルを継続実施している。 モンゴルの首都ウランバートル市街を流れるセルベ川に関する意見交換を実施した。また、モ科研分担者により、モンゴル科学技術大学(MUST)研究教育開発支援センター担当教授とのアムール川源流調査が継続している。昨年に続き、ロシアへの派遣事業は困難を伴い、実施不可能だったが、KnASTUのグローバル展開、ロシアのアジアシフト、ルーブル通貨安対応など、ロシアの国際活動変化を学ぶことができた。北東アジア地域の環境保全技術者育成用英文テキスト作成に必要な知見を得られた。通信インフラ、ネット環境は不可欠である。韓国では、インチョン、釜山に続いて、テグが第3極として英語村を整備し、国際化活動を活発化していることがわかった。
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今後の研究の推進方策 |
初年度、次年度と同様に、環境保全活動に必要な水の確保に関するグランドデザインの有無を調べる。また、アムール川源流オノン川保全活動調査を実施する。モンゴル科学技術大学(MUST)研究教育開発支援センター担当教授とともに作業を展開する。現地で負担の多い作業を実施する担当教授を支援する方法を模索する。 アムール川の洪水、汚染など、交流派遣事業のリスク対策に関する意見交換をする。環境保全技術者に必要な通信インフラ、ネット環境について意見交換を継続する。アムール川源流の保全、魚付林に似た概念の存在状況、グリーンエネルギー確保の可能性、等をまとめる作業をする。 昨年同様、釜山市の10大プロジェクト進展により、2020年頃には、800万人規模の海洋ハブ都市が出現することを踏まえ、英語を使って、ロシア語・中国語・日本語を学べるような環境も想定した作業を継続する。また、キメ空港の海上移動、高速道路網の整備、ユビキタス環境整備が同時に進むので、交通インフラ、ロジスティックスの整備を取り入れて、教科書作成作業を進める。これは、中国の海路、陸路、及び金融センターの整備と結び付くことを新たに考慮する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2015年3月予定のKnASTU引率出張中止のため、旅費が未使用となり、残金が発生した。3月になってからのKnASTUのキャンセルだったため、他の作業に充当することが出来なかった。そのため、3年目のアムール川源流調査に充当することにした。
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次年度使用額の使用計画 |
2015年3月予定のKnASTU引率出張中止による費用残金を、2015年4月29日~5月7日のモンゴル科学技術大学(MUST)出張費用に充当する。科研代表者と分担者2名で、アムール川源流、オノン川調査、現地資料収集を実施する。その後、本校在学中の留学生及び専攻科生とともに、教科書編集、インターンシップ関連の英語教材編集を実施する。そのための人件費に、充当する。必要に応じて、8月・9月に再度モンゴル科学技術大学訪問、韓国釜山訪問を実施し、資料収集に充当する。高専教育フォーラムで発表するための出張費用に充当する。
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