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2015 年度 実施状況報告書

第二言語習得の代替的アプローチで検証する教室内英語習得と動機づけの国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 25370688
研究機関富山大学

研究代表者

木村 裕三  富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (80304559)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード第二言語習得の代替的アプローチ / 複雑系理論に基づく外国語教育・学習動機付け研究 / 活動理論に基づく外国語学習動機づけ研究
研究実績の概要

1)日本(富山国際大学付属高等学校)サイト:研究の進展は極めてスムーズで、研究協力者の2名の教諭との細かなインタビューが進んだ。ことにフォーカスグループの上記サイトの生徒4名の成長と、担任となる教諭の新たな授業、ならびに過去2年間追跡している教諭の授業について、極めて詳細なでーたが収集できた。これらのデータを、NVivo 11に収納する技術を習得したため、データの管理・分析能力が格段に上達し、今後の分析と論文執筆の素地を築くことができた。

2)中国(北京・中央民族大学附属中学)サイト: 北京の左記高校での研究協力も極めて良好であり、本年度は2015年6月と、2016年3月の2度に渡り現地調を実施し、2名の教諭の授業を参観、録画し、フォーカスグループの生徒2名と、新たにフォーカスグループとなった4名の生徒をフォローアップすることができた。

3)韓国(城南外国語高等学校)サイト:2011年から4年ぶりに同じ教諭の授業を参観し2015年9月と2015年12月の2回に渡って現地調査を実施することができた。協力教諭の新たな学校でのデータは、過去の同教諭の前任校でのデータ比較が可能となり、今後の分析と研究公表に向けた礎のデータとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

1) 各国の研究サイトにおける協力体制が予想以上に良好である。
2) 現地調査データを一括して管理・分析する質的データ分析ソフトNVivo11の運用技術が格段に向上した。
3) 成果発表のための学会発表について、世界最高水準であるアメリカ応用言語学会の2016年フロリダ大会でシンポジウムに採択されたため、研究成果をまとめる上で極めて研究が進展した。
4)上記学会が成功裏に終わり、本科研費による残り1年の研究の方向性で、新たな研究課題が浮かび上がり、その課題について、平成29年度申請に向けて準備が可能になった。
5)上記学会発表後、オランダ本拠地の出版社所属の2名のシリーズ・エディターから論文出版を勧められ、そのプロジェクトに取り組むことになった。この点で、本科研費研究の方向性がさらに拡充されることは確実となった。

今後の研究の推進方策

上記のとおり、すでに次期科研応募の課題が具体的になってきており、来年度本課題にそってこれまで通りの計画で研究を進め、4年間の成果をまとめる計画である。併せて、成果の公開のために、論文執筆を進め、関係方面に公表する予定である。次期科研応募(平成28年9月)に向けて準備を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

今年度は調査現地が最大化(3か所)となることを見越し、潤沢な旅費と謝金を準備したが、インタビューの時短化に成功し、データの質は落とさず謝金を節約できたことが次年度使用金額が生じた最大の理由である。

次年度使用額の使用計画

次年度は調査現地が1つ現象するとは言え、中国、韓国の調査地はそのまま存続し、今年の順調な研究進行状況からすると、現地調査回数は今年度と変わらないことが予想されることから、次年度使用額は主として旅費に充当し、有効に活用する計画である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] 北京外国語大学(中国)

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      北京外国語大学
  • [国際共同研究] 中央大学校(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      中央大学校
  • [学会発表] Cross-boundary trajectories of motivation and autonomy2016

    • 著者名/発表者名
      Yuzo Kimura
    • 学会等名
      American Association for Applied Linguistics
    • 発表場所
      Orlando, Florida, USA
    • 年月日
      2016-04-09 – 2016-04-12
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06   更新日: 2022-02-07  

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