本研究では、ロシア語の授業がある日本の4つの高校においてフィールドワークを約2年間実施し、ロシア語教育政策過程を縦断的に調査した。外国語教育政策的に周縁化されたロシア語教育の現場では、個別の文脈に従って学校単位で局所的に「実質的な」政策が多様に展開されていた。それは、ロシア語教師達が日々自分の授業を振り返りながら、気づきと学びを経て改善していこうとする、教師主体の言語教育政策の最適化過程であった。 上記の活動と並行して、『外国語学習のめやすーロシア語教師用』を日露両言語で作成し(http://tjf.or.jp/pdf/meyasu_ru_final.pdf)、研修を定期的に開催した。
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