研究課題/領域番号 |
25370717
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
シヨルト グレゴリーポール 神戸大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (70511377)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 英語 / 外国語教育 / 外国語教師養成 |
研究概要 |
本研究の目的は、量的研究手法を習得するためのオンライン研修プログラムを開発し、外国語教師が研究に関する経験を習得することにある。初年度の進捗状況はほぼ計画通りであり、(1)研修プログラムの開発とリクルートを目的としたワークショプの実施、(2)研修プログラムの初期管理体制の構築と量的調査に関する研修の実施が段階的に進められた。研修プログラムについては、リクルート後の学習段階および実践に向けたカリキュラムを開発し、Moodle platformを用いてオンライン上に管理体制を構築した。さらには、研修の効果評価に使用する資材を作成した。リクルートについては、3つのワークショップ(各2時間)の参加者52名、関連学会での口演参加者48名、電子メールで呼びかけた35名の計135名の中から、プログラムへの参画への関心を示した41名に対してプログラム参加に関する準備資材を送付し、同時にオンライン説明会(入門編)を実施した(参加者数24名)。最終的にオンライン研修プログラムに参加したのは、このうち34名の外国語教師である。彼らはすでに量的調査手法に関する技術レベルを診断するためのテスト、リーディング&ライティング課題などをこなし、オンライン・プロジェクト・フォーラムを経験するなど、次年度に計画されている本格的な研修プログラム実践を展開するための準備が整ったところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の研究計画では、リクルートの成果としてプログラム参画を希望する応募者の中から、最大40名の参加者を選出するはずであったが、現段階で確保された参加者は34名と、当初の予定を下回った。それ以外については、計画通りの展開となっている。
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今後の研究の推進方策 |
予定数(40名)を下回ったことから、リクルート期間を2014年春まで延長し、できる限り予定数確保に努めたい。その上で、次年度(第III段階)では、各参加者が担当する授業で、彼ら自身による調査研究が実施されることになる。彼らはオンライン上でのディスカッション・フォーラムを通じて、それぞれの経験を共有すると同時に、相互支援的な役割を果たすことになる。
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次年度の研究費の使用計画 |
国際学会への参加渡航費がキャンセルになったことに対して、研修用テキストの購入費が当初の予定よりも多くかかったことにより、次年度使用額(B-A)が生じることになった。 プロジェクトに参加している外国人教員からのフィードバックにより、2014年度に実施するデータ分析に係る費用を当初の予定より多く必要とすることが判明した。より具体的には、データ入力作業により多くの学生アルバイトを雇用する。さらに、リクルートを目的としたワークショップを追加的に実施すべく、国内旅行費を一部増額する。
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