研究課題/領域番号 |
25370728
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
熊澤 雅子 桜美林大学, 言語学系, 講師 (20386478)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 英語教育 / 教員養成 / 教員信条 |
研究概要 |
1.データ収集:2013年度4月より桜美林大学の英語教職課程履修者を対象に、アンケート、授業観察、インタビューを通じてデータ収集を行った。当初は主な参加者を4年生と計画していたが、学生のスケジュールや学生へのアクセスの問題などから、4年生は4名のみのデータ収集となり、クラス単位でのデータ収集が可能だった2年生を主なデータ収集対象とした。アンケートは5月、授業観察は5月と12月、インタビューは、4年生は6月から7月にかけて、2年生は12月に行った。 2.データ分析:データ収集と平行して、データの分析を進めた。まず分析の前段階として、アンケートと授業観察のフィールドノートはデジタル化し、インタビューは文字起こしをしてデジタル化した。その後、学会発表向けにアンケートの数値データは簡単な統計処理、その他の文字データは簡易なコード化を行い、初期データの全体的な傾向を調べた。 3.研究活動の意義と今後の展開:上記のデータ収集及び分析により、教育課程履修者の2年時と4年時における意識を調査することが出来た。当初の計画(4年次)より早い段階(2年次)から学生の意識調査を開始し、同じ研究参加者を対象にデータを継続的に収集していくことにより、参加者の英語教育に対する意識の変化をその背景的な要因とともに、更に長期的にたどることが可能になると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ収集対象を大学4年生から2年生に概ね変更したことにより、4年生に対して行う計画だった教育実習時のデータの収集が十分に出来なかった。これは2年生が4年になった際に行わなければならない。それ以外のデータはほぼ計画通りに収集できている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、初年度に研究に参加した教職課程履修者に対して継続的なデータ収集を行うことを計画している。2014年度は2013年度と同様に、教職課程の授業の観察、学生へのアンケートとインタビューを行う。2015年度は、アンケートに加えて、学生への教育実習前後のインタビューや、教育実習の観察などを計画している。 上記のデータ収集と平行して、随時データを分析し、関連学会において中間報告として経過を発表していくことを計画している。
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次年度の研究費の使用計画 |
差額の理由の主なものは、学会出張に伴う旅費が予定を下回ったためである。これは、旅費を研究者個人の研究室研究費より支出したためである。さらに、購入したパソコンが予定より安価であったことも、差額の一因となった。 次年度は当初の予定通りに、データ収集を進めるかたわら海外学会における発表2件を行い、予定額を使用するのに加えて、2013年度の差額を使用してデータ分析に役立つ質的分析ソフトの購入も検討している。これは、インタビューのデータ量が予想より増えたため、多量の質的データ分析に効率の良いソフトの使用の必要性が生じたためである。
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