研究実績の概要 |
本研究は「グローバル人材育成推進事業」(平成24年度全学推進型)に採択された本学から派遣される留学生のうち、とくに非英語圏へ派遣される日本人学生に焦点をあて、彼らの留学体験が英語、現地語の言語習得、国際理解および異文化コミュニケーション能力に与える影響、効果を分析することを目的とする。 本年度については、タイに留学中の学生6名について、インタビューおよびフォーカスグループディスカッションを実施し、現地でのエスノグラフィックスタディーを行った。 また、非英語圏留学経験者20名とのインタビュー調査を国内で実施した。今年度収録した、新規の録音データの文字化、ディスコース分析、録画データのコンテント分析に加え、昨年度までに実施したデータの整理、分析も行った。その中間結果については、AAAL2015, ELF7, Sociolinguistic Symposium20, ICLC2014, JASEC23等で学会発表を行い、参加者との意見交換を行った。さらに、文部科学通信にて連載執筆関連記事、毎日新聞でのインタビュー記事、 留学関連国際会議(EAIE, AIEA, グローバル人材育成フォーラム、立教大学公開講演会等)を通じて発表を行った。 また、台湾において次年度実施する現地調査に向けて、国立新竹教育大学と協議を重ね、協力を得ることとなった。この間、アンケート調査フォーマットについては引き続きペンシルバニア大学バトラー准教授、早稲田大学豊島昇研究員等で調整をすすめた。また、次年度はELF8(北京)でのパネル発表が決定しており、それに向けたデータ分析、および7カ国共同研究プロジェクト(代表J. Jenkins, サザンプトン大学、A. Mauranen, ヘルシンキ大学)に向けたフォーマットの整備も行った。 なお、本研究は、科研(基盤(c)、研究代表者飯野公一)および科研(基盤(B)、研究代表者村田久美子)と関連を持ち実施された。
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