研究実績の概要 |
本研究は「グローバル人材育成推進事業」(平成24年度全学推進型)に採択された本学から派遣される留学生のうち、とくに非英語圏へ派遣される日本人学生に焦点をあて、彼らの留学体験が英語、現地語の言語習得、国際理解および異文化コミュニケーション能力に与える影響、効果を分析することを目的とする。 本年度については、タイに留学中の学生4名について、インタビューおよびフォーカスグループディスカッションを実施し、現地での授業観察、教員インタビュー等エスノグラフィックスタディーを行った。また、非英語圏留学経験者15名とのインタビュー調査を国内で実施した。今年度収録した、新規の録音データの文字化、ディスコース分析、録画データのコンテント分析に加え、昨年度までに実施したデータの整理、分析も行った。その中間結果については、 ELF8, LED2015, EMI-ELF Workshop等で学会発表を行った。さらに、Routledge, 大学時報、JASEC Bulletin等で関連記事を出版した。 また、2016年度実施する現地調査に向けて、台湾国立大学Fu博士の協力を得ることとなった。チュラロンコン大学Voravudhi博士、エジンバラ大学Nicola Galloway博士とのインタビュー調査、研究協力についての打合せも行い、2016年中に本学で短期滞在することとなった。この間、データ分析等については引き続きペンシルバニア大学バトラー准教授、早稲田大学豊島昇研究員等で作業をすすめた。また、次年度はELF, JASECでのパネル発表が決定しており、それに向けたデータ分析、および7カ国共同研究プロジェクト(代表J. Jenkins, サザンプトン大学、A. Mauranen, ヘルシンキ大学)に向けたデータ収集も行った。 なお、本研究は科研(基盤(B)、研究代表者村田久美子)と関連を持ち実施された。
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