研究実績の概要 |
本研究は「グローバル人材育成推進事業」(平成24年度全学推進型)に採択された本学から派遣される留学生のうち、とくに非英語圏へ派遣される日本人学生 に焦点をあて、彼らの留学体験が英語、現地語の言語習得、国際理解および異文化コミュニケーション能力に与える影響、効果を分析することを目的とする。 本年度(研究期間延長後の最終年度)については、国内にてインタビューおよびフォーカスグループディスカッションを実施したほか、タイでの授業観察、教員インタ ビュー等エスノグラフィックスタディーを行った。 今年度収録した、新規の録音 データの文字化、ディスコース分析、録画データのコンテント分析に加え、昨年度までに実施したデータの整理、分析も行った。その結果については、 ELF10(Helsinki), AILA(Rio de Janeiro), EMI-ELF Workshop(早稲田大学)、JASEC(近畿大学), JACET(東京大学)等で学会発表を行い、参加者との意見交換を行った。さらに、Routledge, 明石書店、早稲田大学教育総合研究所等で関連記事を出版した。なお、2017年JACET学術出版賞を受賞した。 また、次年度はELF11(ロンドン), SS22(オークランド)での研究発表が決定しており、それに向けたデータ分析、および7カ国共同研究プロジェクト(代表J. Jenkins, サザンプトン大学、A. Mauranen, ヘルシンキ大学)に向けたデータ収集も継続した。 なお、本特定課題(基礎助成)研究は、科研(基盤(c)課題番号17K03028、研究代表者飯野公一)および科研(基盤(B)課題番号26284083、研究代表者村田久美子)と関連を持ち実施された。
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