本研究は「グローバル人材育成推進事業」(平成24年度)に採択された本学から非英語圏へ派遣された日本人学生 に焦点をあて、彼らの留学体験が英語、現地語の言語習得、国際理解および異文化コミュニケーション能力に与える影響、効果を分析することを目的とした。オンライン質問票、ポートフォリオ、授業観察、インタビュー調査、フォーカルグループディスカッション等を含むエスノグラフィック調査の結果、非英語圏留学では日本語、英語、現地語等多言語、多文化環境に置かれる中で外在的言語ネイティビズムから解放され、言語を相対的(etically and emically)に分析し、認識していく能力の向上が観察された。
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