モーリシャス共和国は独立後も英語を公用語とするが、政府は2011年に国民大多数の母語であるクレオール語の正書法・文法を定め、翌年から初等教育に導入した。本研究では、57名のクレオール語教員と1346名の学生対象にアンケート調査を行った。同時に授業観察・教科書分析・教育関係者へのインタビューを実施した。教員や関係者は、クレオール語導入によって、子供たちは母語による効果的な学習ができるようになると期待する。学生によるクレオール語支持率は、民族や宗教ではなく、性別・居住地域によって統計的有意な差が見られる。都市部男性が最も低く、都市部女性は少し上がり、農村部男性・女性が等しく最も高く支持している。
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