研究課題/領域番号 |
25370736
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 新潟青陵大学 |
研究代表者 |
木村 哲夫 新潟青陵大学, 看護福祉学部, 教授 (90249095)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | CAT / LMS / コンテンツバランス / ローカライズ |
研究概要 |
平成25年度に計画していた4つのうち、(1)「コンテンツバランスの管理についての先行研究のメタ分析」については、未完了であり平成26年度に継続して行うこととした。(2)「LMS上でCAT全体の目標正答確率の調整だけでなく部分的な調整を可能にする」については、試作段階にとどまっているが、平成26年度前半に完成のめどは立っており、すでにプログラミングの修正を業者に発注済みである。(3)「LMSから独立した環境(Concerto)でCAT実行の準備」については、Cambridge University Psychometrics Centerの協力を得て、同機関のデモサーバーにおいて試行を繰り返し、CATをLMSから独立した形で実施可能であることを確認した。(4)「オープンソースでCATを実施する環境(Concerto)の日本語環境へのローカライズとワークショップの開催」については、メニューやエラーメッセージなどのインターフェイスの日本語化を完了し、ファイルをCambridge University Psychometrics Centerへ提出した。同機関のWEBを通して、すでに日本語で利用できる環境が提供されている。ワークショップについては、研究代表者とCambridge University Psychometrics Centerの協力者のスケジュールが平成25年度内に調整することができなかったため、平成26年度9月上旬に変更した。 上記の(1)および(3)の目的のために、7月に英国を訪問し情報収集と研究協力者と情報国間を行った。(4)の日本語化のために翻訳作業を工学系大学院生の協力を得ながらおこうとともに、ワークショップの機材を用意するなど準備を進めた。(2)のLMS上でCATを実現する仕組みについて、9月に日本教育工学会のポスターセッションにおいて、2月にMoodle Moot Japan 2014において口頭発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成25年度の計画(1)「コンテンツバランスの管理についての先行研究のメタ分析」が完了しない理由は、情報収集源と考えていた書籍の出版が遅れていることと予定されていた国際学会(IACAT2013)が延期されたことにある。その他には、教務部長としての校務(自己点検評価報告書作成と学部分離届出申請準備)が予想以上に過密になったことが影響している。そのため、業者へのプログラミング発注が遅れて年度をまたぐこととなり、ワークショップの開催時期も平成26年度に延期せざるをえなかった。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度には7月と10月にCATに関する国際学会に参加することで情報収集を推進させるとともに、9月にはCambridge University Psychometrics CenterのMichal Kosinsiki氏を日本に招いてオープンソースでCATを実施する環境(Concerto)に関するワークショップを国内で開催する予定である。また、すでに業者に依頼しているLMS上で実行するCATのプログラム修正(LMS上でCAT全体の目標正答確率の調整だけでなく部分的な調整を可能にする)は、完了し次第、公開するとともにその成果を国内外の学会で発表する。さらに、オープンソースでCATを実施する環境(Concerto)とLMSとの間でデータ連携についても、Cambridge University Psychometrics Centerの協力も得ながら、汎用性のある方策を公開・発表する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
本年度計画していた「LMS上でCAT全体の目標正答確率の調整だけでなく部分的な調整を可能にするためのプログラム修正」の発注が遅れたために、次年度使用額が生じた。 すでにプログラム修正に関する発注は業者に済ませており、完了し次第次年度の早い段階で使用する予定である。
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