研究課題/領域番号 |
25370737
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
樋口 謙一郎 椙山女学園大学, 文化情報学部, 准教授 (40386561)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 言語政策 / 在韓外国人 |
研究概要 |
・韓国の「多文化主義」政策および外国人住民に対する教育事情に関する先行研究の調査を行う。言語政策、外国語教育、社会言語学を中心としつつ、法制度、政策過程、国際関係、言語政策などを踏まえて調査を行った。また、日本・韓国・中国の資料の収集、研究者へのヒアリングも行った。 ・先行研究の調査およびヒアリングの結果、本研究の推進にあたって、台湾や香港などの状況との比較検討すること、ならびに海外居住コリアンに関する調査を含めることの重要性を認識するに至った。この点については、本研究の基本的な方向性と展開について述べた論稿を公刊し、そのなかで言及したほか、研究計画・手法を若干見直し、可能な限りこの観点を取り込むことにした。 ・韓国をはじめとする関係諸国で「多文化主義」政策に関する現地資料の収集を行うとともに、エスニックタウン訪問・聞き取り調査などを実施した。韓国以外にもタイ、香港、英国などに研究協力者および拠点を求め、比較研究ならびに国際的展開を推進すべく努めた。次年度以降の現地調査の下準備も行い、特に中国調査に関して、研究協力者との関係構築・拡大を含め、用意を行った。 ・成果公開の面では、本研究の基本的な方向性と展開について述べた英文論稿を公刊したほか、学会・国際会議などで本研究内容について報告する機会を得た。また2014年度以降の学会、国際会議での発表申請を行い、採択されて準備段階にあるものが数件ある。このほか、2014年中に公刊予定の書籍のなかで本研究について触れる予定であり、その準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
校務増大などにより出張日程の調整などにやや苦心したが、研究協力者の協力などもあって遅れは最小限にとどまっている。
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今後の研究の推進方策 |
初年度の研究のなかで、台湾や香港などの状況との比較検討すること、ならびに海外居住コリアンに関する調査を含めることの重要性を認識するに至った。この点については、研究計画・手法を発展的に見直していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
・校務事情により、外国調査、国際会議報告などの出張に制約が生じたため(国際会議報告については、日程および発表場所を変更して実施することになったが、その結果、予算に余裕が生じた)。 ・また、旅費の縮減に努め、予算の有効活用を図ったため。 ・次年度使用額が生じた理由の一つに支出縮減(節約)があるため、その予算を有効に活用して研究成果の公開などをより積極的に進めていきたい。
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