• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

韓国の「多文化主義」政策と言語政策・外国語教育の関連・展望の研究

研究課題

研究課題/領域番号 25370737
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

樋口 謙一郎  椙山女学園大学, 文化情報学部, 准教授 (40386561)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード言語政策 / 多文化主義 / 在韓外国人 / 在外コリアン
研究実績の概要

・本研究は、現代韓国において外国人住民の増加に対応して制定・施行されている一連の政策(「多文化主義」政策)と、言語政策との関係・課題・展望を分析するものである。言語政策、外国語教育、社会言語学を中心としつつ、法政策、政策過程、国際関係などを踏まえて調査を行った。
・また、初年度における先行研究の検討と関係者ヒアリングの結果、諸外国の事例との比較および海外居住コリアンに関する調査を含めることの重要性を認識するに至った。この点については、本研究の基本的な方向性と展望を述べた論稿を公刊し、そのなかで言及したほか、本研究全体の計画を若干見直し、可能な限りこの観点を取り込むことにした。
・本年度は、在韓外国人の社会編成・階層移動に関連する言語政策の役割・諸条件・展望の考察を中心に研究を進め、今日の韓国で立案・推進されている「多文化主義」政策の背景にある歴史的・社会構造的要因の検討を主に行った。また、前年度に引き続き、文献調査、訪問調査、専門家へのヒアリングを行った。韓国および在外コリアン居住地域においては、韓国の「多文化主義」政策に関連して、言語権に関する現況調査も実施した。韓国以外にも、タイ、シンガポール、モンゴル、英国、カナダ、米国などに研究協力者および拠点を求め、比較研究および国際的展開を推進すべく努めた。
・本年度はまた、研究の進展として、米軍政期における言語的多様性の問題を検討した。本研究の成果および今後の展望について、国際会議で発表する準備を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] 韓国の国語基本法と「標準語」問題─憲法訴願をめぐって─2017

    • 著者名/発表者名
      樋口謙一郎
    • 雑誌名

      椙山女学園大学文化情報学部紀要

      巻: 16 ページ: 117-122

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 金起林の「新しいことば」論 に関する一考察2016

    • 著者名/発表者名
      樋口謙一郎
    • 雑誌名

      日本言語文化

      巻: 35 ページ: 181-191

    • 査読あり
  • [学会発表] いわゆる「アーカイバル・ヘゲモニー」についての試論2017

    • 著者名/発表者名
      樋口謙一郎
    • 学会等名
      日本比較文化学会中部支部平成28年度例会
    • 発表場所
      椙山女学園大学
    • 年月日
      2017-03-26
  • [学会発表] The External Characteristics and Usage of English Language Textbooks in South Korea during the US Occupation2016

    • 著者名/発表者名
      Higuchi Ken’ichiro
    • 学会等名
      International Conference of Humanities 2016
    • 発表場所
      Universiti Sains Malaysia
    • 年月日
      2016-12-22
    • 国際学会
  • [学会発表] 韓国の『標準語』問題から日本語教育を考える:国語基本法に対する 違憲審査の分析をもとに2016

    • 著者名/発表者名
      樋口謙一郎
    • 学会等名
      AIDLG-AJE 2016
    • 発表場所
      Università Ca' Foscari Venezia
    • 年月日
      2016-07-08
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi