日本人留学生を対象に、継続的で複数回にわたる量的・質的な調査をおこない、約1年間の留学期間内に生じる異文化への不適応・適応の過程を明らかにするとともに、滞在者の個人的特性およびホスト文化の社会的特性(関係流動性のような社会生態学的な特性を含む)が異文化への適応過程にどのような影響を与えるのかについて明らかにした。その際、テキストデータに対するテキストマイニングの手法を用いた分析と質問紙を使った量的データに対する分析を組み合わせることで、トライアンギュレーション(混合研究)に留意した研究を目指した。研究を通して、テキストデータの収集方法や混合研究における克服すべき問題点なども明らかとなった。
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