研究課題
基盤研究(C)
近代の日中韓3国農村における協同組合運営と村落社会のあり方について、検討を行った。本研究のベースとなる斎藤仁氏の自治村落論は今日でも大筋で承認されているが、いくつか再考すべき問題が浮上した。たとえば面接性の高い日本の村落において組合運営は表面で相互監視にさらされながら内部的にはなれ合いによるルーズさを残すケースも多々あり、また自治性の低い中国農村で経済発展地域においては運銷合作社が発展を見せるなど、社会的特質との関連を再考する必要がある。
日本近代史