朝鮮の植民地化と軌を一にして1906年に誕生した朝鮮の愛国婦人会は、「日韓婦人連合の団体」「内鮮融和団体」として植民地化推進の尖兵としての役割を負った。韓国併合後満州事変開始までは、軍事援護と社会事業・救済事業という両面活動を行った。内地愛婦や台湾愛婦にはない特徴である。満州事変以後は、婦人報国運動・農村託児所活動などの活動で朝鮮女性を半強制的に組織し、労働現場に動員し、戦争遂行体制を支えた。日中戦争開始後は、愛国班と一体となり朝鮮神宮・京城神社参拝を朝鮮民族にも強制し、国民皆労運動を展開し、国語普及講習会を開催した。このような活動で植民地権力の要請に見事に応えた。
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