研究課題
基盤研究(C)
本研究は、近世日本のキリシタン禁制政策が当該期の人びとにとってどのような意味を持ったのか、という問題を追究したものであった。当該期の治者にとってあやしげな宗教活動を横断的に注目し、異端的宗教活動という枠組みの有効性を確認することができた。また、18世紀から19世紀にかけてキリシタン禁制の内実が変化していった様子を明らかにするとともに、属性論という新しい視座の有効性に気づいたことも重要な成果である。
日本近世史