研究実績の概要 |
本研究は、歴史史料を対象に、文書構造や歴史的記述方法に着目し設計された英日全文連携検索システムを開発し、インターネット上に公開することにより、 歴史学研究を援用し、さらに、国際的なコラボレーションを促進する研究である。最終的には、日本古典文献36巻のデジタル化とデータベース化を目標にしている。また、文献情報と古典史料を取り扱うとき重要な地理情報との連携化を開発する。レイヤー構造を持つ古地図と現在のデジタル化された標高地図を用い、現存する何百もの地理的、歴史的データを挿入していく計画である。研究者は、現在、構築した地図・地名辞書データベースの拡張を行い、その時空間情報処理システムと日本古典史料の英日全文連携検索システムとの連携化を実現することを目標にした研究である。平成27年度の研究実績は、以下の通りである。 (1)新論と柳氏新論のデジタル化、XMLタグ付けの完成と英日連携検索システムの構築を行った。(2)入唐求法巡礼行記のデジタル化、XMLタグ付けと英日連携検索システムの構築を行った。さらに、地名辞書との連携化を実現した。(3)六十六部日本廻国のマッピングとトラッキング -56人の廻国-システムを構築すると共に、デジタル地名辞書に、神社・寺院情報を格納し、地名辞書の拡張(16,500件)を行った。さらに、供養塔データベース(8,738件)を追加した。
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