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2014 年度 実施状況報告書

海外に残存する戦国大名関係史料の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 25370815
研究機関新居浜工業高等専門学校

研究代表者

鹿毛 敏夫  新居浜工業高等専門学校, 一般教養科, 教授 (60413853)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード戦国大名 / 海外史料
研究実績の概要

2年目の本年度は、以下の研究意識に基づいて具体的な調査と分析を進めた。
15~16世紀日本の戦国大名領国の研究は、従来の文献史学が描く歴史像に考古学の発掘成果が加わり、また海外からの視点も加味されることで、近年急速に進歩し、分析方法も多様化してきた。しかしながら、国内の文献・考古史料の分析が充実するなかで、いまだ手つかずの状態なのが、戦国大名が交流をもった海外の諸国に残される史料の分析である。西欧の大航海時代に象徴されるように、人間の活動が世界的規模に拡大し始める16世紀の時期、日本の戦国大名に関連する各種の史料は、近隣の中国・朝鮮半島等の東アジア地域のみならず、南アジアのインド、そしてヨーロッパ地域にも残存するようになる。
今年度の調査実施対象地域は、国外はイタリア、そして国内では福岡、鹿児島、愛知、愛媛、広島、東京、三重の各地域に絞り込み、関連史資料の調査・蒐集活動を実施した。
発表した研究成果としては、論文「戦国大名と海・船・交易」(『東アジア海域に漕ぎだす6 海がはぐくむ日本文化』東京大学出版会)、学会口頭発表「文献・考古融合研究による中世商人像の顕然化」(第112回史学会大会日本中世史部会)その他がある。また、平成27年4月から開催の九州国立博物館開館10周年記念特別展「戦国大名―九州の群雄とアジアの波涛―」は、本研究と同じく西国の戦国大名の特にアジアに目を向けた諸活動と交流に着目した企画であり、同展図録の編集にも参画した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初スケジュール通りにおおむね進展しているため。

今後の研究の推進方策

研究の折り返し点を迎え、3年目は中間集約の期間として当初必要経費も少なく見積もっている。これまで蒐集できたデータの分析に力を注ぐとともに、必要に応じて国内外調査を継続していく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 戦国大名と海・船・交易2014

    • 著者名/発表者名
      鹿毛敏夫
    • 雑誌名

      東アジア海域に漕ぎだす

      巻: 6 ページ: 89-95

  • [雑誌論文] 大内・大友氏の「弘治」遣明船2014

    • 著者名/発表者名
      鹿毛敏夫
    • 雑誌名

      描かれた倭寇

      巻: - ページ: 81-82

  • [学会発表] 文献・考古融合研究による中世商人像の顕然化2014

    • 著者名/発表者名
      鹿毛敏夫
    • 学会等名
      史学会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2014-11-08 – 2014-11-09

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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