研究課題/領域番号 |
25370824
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山本 真 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (20316681)
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研究分担者 |
飯島 典子 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (40552162)
三浦 哲也 育英短期大学, 現代コミュニケーション学科, 准教授 (80444040)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | サラワク / 華僑・華人社会 / 太平洋戦争 / 記憶 / 移民 |
研究実績の概要 |
研究代表者の山本は2013年度の研究成果を山本真「東マレーシア・サラワク華人社会と日中戦争・太平洋戦争―サラワク州クチン・シブでの調査記録」『中国研究月報』/68(5)/pp.38-49,2014-06として発表した。 また2014年8月18日から9月1日にサラワク州のクチンとシブを訪問し、現地での文献収集と聴き取り調査を実施した。 研究分担者の三浦は、2014年8月31日~9月6日 サラワク州シブ・カノウィット・カピットにおいて現地調査を実施した。その成果は、三浦哲也 「イバン族の日本軍政に対する記憶と認識―サラワク州・シブにおける調査から―」『育英短期大学研究紀要』32号,2015年、pp73-82として発表した。研究分担者の飯島は、2014年9月18日から24日までサラワク州クチン、バウにおいて聴き取り調査を実施した。 科研プログラム全体として、サラワクにおける現地協力者であるマレーシアのサラワク大教員蔡静芬氏を招聘し、下記のワークショップを開催した。「中国僑郷と東南アジア移民先社会研究に関する双方向的視座―福建省福州・金門;サラワク・シンガポールの事例から考える」International Workshop “The Chinese Emigration from Fujian Province to south East Asia , Cases of Fuzhou, Jinmen and Sarawak , Singapore ”.日時:2014年11月9日;会場:筑波大学東京キャンパス4階431会議室(文京区大塚)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2014年度も研究代表者、分担者ともにサラワクに赴き現地調査を実施し、華人社会に関わる資料や日本軍の占領に関する記憶を聴き取ることができた。またサラワク州政府からの調査許可を無事に得ることができ、サラワク博物館のアーカイブセクションで資料収集を行ったことの意義は大きい。サラワク博物館のアーカイブセクションでは貴重な政府文書を閲覧することができた。 また現地協力者であるサラワク大学教員蔡静芬氏を招聘しワークショップを開催し、成果を発表することができた。
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今後の研究の推進方策 |
2015年度も夏期の長期休暇を利用し、マレーシア・サラワク州に赴いて現地調査を行う。また英国植民地時期や太平洋戦争における日本占領時期についての資料についてイギリスの公文書館に赴き資料収集を行う。その後調査で得られた知見を学術論文として発表していく。 2015年秋に現地研究機関に所属する協力者を招聘し国際ワークショップを開催する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査旅費について、当初予定よりも支出を抑えることができた分担者がでたため。
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次年度使用額の使用計画 |
研究代表者と分担者がマレーシアのサラワク及びイギリスへ渡航し現地調査を行う旅費。 現地協力者を日本に招聘し、ワークショップを開催する旅費。 現地調査の謝金、資料図書購入費など。
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